子どもの矯正
- 矯正治療開始時や矯正装置の調整後は、装置による不快感や痛みを感じます(数日間~1、2週間で慣れます)
- 歯の動き方には個人差があるため、最初の計画よりも治療期間が長くなる可能性があります
- 矯正装置が装着されていることにより歯磨きがしづらくなります。そのため丁寧な歯磨きを行わないと虫歯や歯周病リスクが高くなります
- 顎の成長によって、歯並びや咬み合わせが変わる場合があります
- 骨格性の不正咬合など歯列矯正用咬合誘導装置(ムーシールド)が適応にならないことがあります。
- 年齢によっては装置を使っていただくことが難しいことがあります。
- 歯列矯正用咬合誘導装置(ムーシールド)による治療で受け口を治した後に、成長途中で戻る可能性があります。
- 抜歯をしたあとに、痛みが出たり歯ぐきが腫れたりする症状や違和感がでることがあります。
- 抜歯でできた大きな隙間を歯が移動する必要があるため、治療完了までに時間がかかる可能性があります。
こどもの矯正治療の重要性
お子様の矯正治療は、不正な歯並びや咬み合わせを修正し、将来的にむし歯や永久歯に及ぼす悪影響を防ぐために非常に重要です。
自然に整うこともありますが、多くの場合、専門家による適切な評価と治療が必要になります。
早期に専門家と相談することで、子どもにとって最良の治療計画を策定できます。
不正咬合
不正咬合とは、上下の歯が正しく咬み合わない状態を指します。
これには多くのタイプがあり、軽度から重度までさまざまです。
正しい咬み合わせでは、上の歯は下の歯をわずかに覆う形で咬み合いますが、不正咬合の場合、このバランスが崩れ、様々な問題を引き起こす可能性があります。
不正咬合の主なタイプ
上顎前突:前歯が出ている状態。
下顎前突:顎が出ている状態。
開咬:前歯が咬み合わず、上下の歯の間に隙間ができる状態。
過蓋間隙:咬み合う際に前歯または側歯の一部が接触しない状態。
叢生:上の歯と下の歯が交差するように咬み合う状態。
正中離開:歯間に隙間がある状態。
交叉咬合:かみ合わせが合わない
不正咬合が引き起こす問題
不正咬合は、子どもたちの健康や日常生活に多くの問題を引き起こす可能性があります。
ここでは、その主な問題点を説明します。
食べ物の咀嚼が難しい
不正咬合により、食べ物をうまく咀嚼できなくなることがあります。
これは消化不良や栄養吸収の問題に繋がり、子どもの成長に影響を与える可能性があります。
発音がしにくい
特定の音を正確に発音することが難しくなることがあります。
これは、学校や友達とのコミュニケーションに影響を及ぼす可能性があります。
顎の痛み
不正咬合は、顎の痛みや顎関節の機能障害を引き起こすことがあります。
これは、食事や会話をする際に不快感を感じる原因になります。
歯の早期摩耗
咬み合わせが悪いと、歯が均等に使われず、一部の歯に過度な負担がかかり、早く摩耗することがあります。
口腔衛生の問題
不正咬合は、歯ブラシやフロスが届きにくい場所を作り出し、歯周病やむし歯のリスクを高めます。
見た目による自信の欠如
見た目が気になる子どもは、人前で笑うことが減り、自信を失うことがあります。
これは、友達作りや学校生活にも影響を及ぼす可能性があります。
矯正治療の開始時期
矯正治療の開始時期は、子どもの歯の生え変わりや顎の成長に応じて判断されます。
グリーン歯科・矯正歯科では、お子様の矯正治療について、乳歯が生え始める3歳頃からの相談を推奨しています。
一般的には6~7歳頃が治療開始の適切な時期とされていますが、この時期には上顎の成長が進み、矯正治療による調整が必要になる場合があります。
表面上、歯並びが整って見えても、奥歯の配置が適切でないと、成人になってから問題が生じることがあります。
早期治療により、抜歯を避けるなど、より穏やかな治療法を選択できる可能性が高まります。
こどもの矯正治療は2段階
第一段階
成長期に行われ、顎の成長を促し正しい位置に導くことで、将来の歯並びや咬み合わせの問題を予防または軽減します。
第二段階
永久歯が生え揃った後に行われ、歯列を整えるための本格的な矯正治療です。
第一段階の治療法
グリーン歯科・矯正歯科では、子どもの矯正治療として以下を行っています。
インビザラインファースト
インビザラインファーストは、子ども向けのマウスピース矯正システムで、成長期の子どもの歯並びやかみ合わせの問題を早期に修正することを目的としています。
透明なマウスピースを使用し、目立たずに矯正治療を行うことができます。
メリット
目立たないため、子どもの自信を損なうことなく治療が可能です。
取り外しが可能なため、食事や歯磨きがしやすいです。
口の中を3Dスキャンして治療計画を立てるため、精密な治療が期待できます。
デメリット
着用時間(1日に20時間以上)の管理が必要で、子どもの協力が不可欠です。
重度の歯並びの問題には対応できない場合があります。
治療回数・費用
治療期間 |
●~●ヶ月 ※保定期間を除く |
治療回数 |
●~●回 |
費用 |
基本料金 ●円(+税) |
リスク・副作用 |
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ムーシールド
ムーシールドは、主に夜間に使用するマウスピース型の装置で、子どもの歯並びや顎の成長を正常に導くことを目的としています。
就寝中に装着することで、顎の成長を促し、将来的な不正咬合のリスクを減らします。
メリット
就寝中のみの使用なので、日中の生活に影響が少ないです。
顎の成長を促進し、自然な歯並びを導くことが期待できます。
デメリット
定期的な装着が必要で、子どもの習慣化が求められます。
効果を実感するまでに時間がかかる場合があります。
治療回数・費用
治療期間 |
●~●ヶ月 ※保定期間を除く |
治療回数 |
●~●回 |
費用 |
●円(+税) |
リスク・副作用 |
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床矯正
床矯正は、上顎を広げることで歯並びを改善する矯正方法です。
上顎の幅が狭い子どもに適用され、装置を口腔内に固定して使用します。
メリット
上顎の幅を広げることで、歯並びやかみ合わせの問題を効果的に解決できます。
永久歯の生えるスペースを作ることができます。
デメリット
装置が固定式であるため、清掃が難しいことがあります。
初期に違和感や不快感を感じることがあるかもしれません。
治療回数・費用
治療期間 |
●~●ヶ月 ※保定期間を除く |
治療回数 |
●~●回 |
費用 |
●円(+税) |
リスク・副作用 |
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子どもの矯正治療の流れ
1. ご来院・受付
最初の診察日には、健康保険証(新患の場合)または診察カード(再診時)をフロントにお渡しいただきます。
診察にあたり、問診票に様々な情報をご記入いただくことになります。
2. カウンセリング
スタッフが患者様のご意見や気持ちを伺います。
治療への期待や心配事、日常の生活パターンや悪い習慣についてもお聞きします。なんでもご相談ください。
3. 検査・診断
患者様の歯や口の内部の状態を細かく調べるために、最新の機器を使った検査を実施します。
4. 治療方針の提示
検査の結果を踏まえて、口腔の現状と今後の治療計画についてご説明します。
治療手段や予算に関する詳細を提供し、ご質問にもお答えします。
5. 治療開始
策定された治療プランに沿って矯正治療をスタートします。
患者様に最適な矯正装置を選び、自宅でのお手入れ方法もレクチャーします。
定期的に装置の微調整を行い、治療の進捗に応じて通院頻度を調整します。
6. 治療完了後のフォローアップ
矯正治療後は、歯が元の位置に戻らないように保定処置を施します。
この期間も定期的な診察が必要です。また、口元の筋肉トレーニングや不良習慣の改善指導も行います。
7. 継続的なケアと定期検診
治療後も、歯のクリーニングや歯周病、虫歯の予防検診を定期的に行います。
効果的なブラッシング方法のアドバイスや、健康的な生活習慣の指導も提供します。
子どもの矯正歯科治療は、お子様の健やかな成長と美しい笑顔のための投資です。
グリーン歯科・矯正歯科では、患者様一人ひとりに合わせた丁寧な治療を心掛けています。
